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アスモ・たんぽぽ新聞第214号 トピック
「伝えたい、未来を創る会社」
いつもアスモ・たんぽぽ新聞をご覧いただきありがとうございます。まず皆さまにお知らせがございます。この度、一般社団法人日本未来企業研究所がはじめて発刊する「伝えたい、未来を創る会社」の11社に弊社を選んでいただき、ストーリーを紹介していただきました。株式会社アスモは2021年、一般社団法人日本未来企業研究所が主催する未来創造企業第三期認定に向け6か月間の研修を経て、審査員となる評議員・理事の前でプレゼンを行い認定を受けました。
未来創造企業とは、「本業を通じた継続的な社会課題の解決」を事業目的の第一に掲げ、その実践により社会の価値や人々の幸福度を向上させる企業を、一般社団法人日本未来企業研究所が「未来創造企業」として認定する制度です。認定時には、「地球」「社会」「地域」「顧客」「取引先」「従業員」「経営者」の7分野において、基準を満たしているかが評価されます。弊社において特に評価されたことは、介護事業者でありながら、「介護のない世界の創造」という視座のもと新規事業や農業に取組んだこと(残念ながら農業はしばらくお休みすることになりました)また、多くのスタッフが認定に向け前向きに取組んでくれたことが大きかったのではないかと思っています。
そんな中、今回11社の中で特に私が感銘を受けた大阪に本社を置く「宮田運輸」の取組をご紹介したいと思います。
代表の宮田博文さんが4代目の社長に就任したのは2012年、当初は家族経営からの脱却を目指し、数値目標を掲げて業績重視の経営を徹底していました。効果は表れ売上も利益も改善しました。しかし翌年、社員に無理をさせていたことが原因で、自社のトラックとスクーターの事故が発生してしまい、スクーターを運転していた男性は亡くなってしまいました。
被害者はトラックドライバーと同じ43歳という年齢で、小学生の娘が二人いました。病院に駆けつけると被害者の父親に「たった今、自分の息子は命を落とした。この息子には小学校4年生の女の子がいる。そのことだけは分かっておいてくれよな」という言葉を受け取ったのでした。
この事故をきっかけにそれまでの経営方針を一転。社員を100%信じて任せる「心の経営」へと変化させました。また2014年から「こどもミュージアムプロジェクト」をスタートさせ、トラックの後ろに、ドライバーの子どもが描いた絵やメッセージをラッピングする取組みをスタートさせました。ドライバーによる事故抑制に効果があり、全国308の事業者、海外にも活動が広がっています。きっかけとなったのは、あるドライバーのダッシュボードに、「お父さん いつもありがとう あんぜんうんてん がんばってね」という子どもさんの文字と絵が書かれていました。そしてドライバーは子どもからのメッセージを毎日見ながら運転に励んでいたのです。「こどもミュージアムプロジェクト」はそのような中生まれたのでした。
そして今、宮田運輸は福島県富岡町に大規模な物流拠点を作り、今年8月よりスタートさせるとのことです。東日本大震災後、福島復興支援のため除染土壌の運搬などにも取組んできましたが、富岡町は福島第一原子力発電所から十数キロに位置するため、物流会社がすべて進出を断念するという現状でした。富岡町の復興、人が戻ってくるために産業団地をつくる計画もあるのですが、工場誘致がすすんでいません。その理由の一つに物流拠点がないとのことで、町の担当者の涙ながらの陳情に決断をしたのです。まだ顧客もいない中でもこの決断ができたのは、宮田社長のこのような思いからなのです。「たとえ、これで宮田運輸がだめになっても、つくった拠点はこの場所に残る。そうすれば、この町に物流はできる。」宮田社長は不幸な事故をきっかけに「心の経営」へと方針転換し、今では22世紀に生きる子どもたちのために、自分たちにできることを常に考えているとのことです。
SDGs(持続可能な開発目標)活動報告
一昨年よりスタートしましたSDGs(持続可能な開発目標)活動は、弊社の一ヶ月間のサービス量に応じて寄付活動や社会活動の原資に充てる予定になっております。2023年6月の活動実績=15,060Pとなり、2020年より開始いたしました累計数は、723,755Pとなりましたのでご報告させていただきます。また、具体的な活動内容の詳細につきましては、引続きアスモ新聞にてお伝えさせていただきます。
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